モリブデン
銀白色の硬い金属で、比重は10.28である。
融点は2620 °C程度と、工業的にモリブデンは溶融・凝固というプロセスで製造することが困難であるため、大きな素材を作ることが難しい。
よって、多くは粉末冶金的製法で製造される。
また、加工性に乏しく、常温での圧延は事実上不可能。
切削・研磨もかなりの技術を必要とするため、複雑な形状に加工することは困難。
粉末ではない金属モリブデンは主に小インゴット・板・線材の形で供給されるが希少性が高い。
従来、産業用に用いられることはそれほど多くなかったが、高温域での機械的性質を期待できる場面においては、電子管の陽極などに用いられる。
ホワイトメタル
商品名のバビットメタル(WJ)としても知られる合金で、主に滑り軸受用合金として使われる。
融点は成分比にもよるが、概ね220℃~240℃前後のものが多い。
硬度はブリネル硬度で15~30前後、成分は「スズ」「アンチモン」「銅」「鉛」の合金で、JISでは11種類が規格化されている。