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2024年3月6日

室温における電気伝導率と熱伝導率・可視光線の反射率は、いずれも金属中で最大であり、光の反射率が可視領域にわたって98 %程度と高いことから美しい金属光沢を有します。また、金に次ぎ延性および展性に富むのも特徴の一つです。

真空中に於いて、銀を高温で熱し、気化させ、目標物に蒸着させる事により、銀の高い反射率を利用した鏡、反射フィルムなど応用範囲は多様です。室温においては既知の金属の中で、最も電気抵抗が低く、電気伝導率の良い電線として利用されています。

勿論、値段が高額なため、導電率の近い銅線、又は軽量なアルミニウム線を太径又は複導体・多導体にして使用した方が良い場合も多く、銀線は特殊な場合にのみ利用されます。例えば、マニア向けの、オーディオケーブル、スピーカーケーブル、プラグ等がよく知られ、高周波を扱う配線にも用いられることがあります。錆びにくいため、継電器(リレー)の接点にも用いられ、これらは銀メッキが施された銅が使用されます。

ただし銀は、エレクトロケミカルマイグレーション(イオンマイグレーション)による、短絡(ショート)がもっとも起こりやすい材料です。また、硫化や塩化した場合に、絶縁体の硫化銀や塩化銀が生成される特性があります。

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